矯正治療をした方が良い
本当の理由
Reason
幼少期における歯並びの悪さは見た目以外にも、
こどもの成長発育に障害をもたらす可能性があります。
まずは歯並びを悪くする原因が何なのかを知ることが大切です。
悪い歯並びの原因は、歯磨きの磨き残し、
口呼吸、舌低位、おしゃぶり、
逆嚥下などの悪習癖、悪い姿勢であり、
これらが顎(あご)を正常に発育することを妨げます。
歯並びが悪くなる原因が、実はそんなところにあったのです。大人になってから、いわゆる顎の成長が終わってから出っ歯気味やデコボコなどの悪い歯並びである場合は、顎の発育不全により、狭い顎に多くの歯が並ぼうとしている影響で、デコボコになってしまう傾向にあります。
それを今までの矯正治療の考え方では、小さい顎に合わせて一部の邪魔な位置の歯を抜歯して、間引きすることによってバランスをとります。虫歯でも歯周病でもない、せっかくのきれいな歯であってもです。
歯並びに
悪影響を与える
風邪を
ひきやすくなる
口臭の
原因となる
集中力が
低下する
睡眠を妨げ
成長ホルモン
分泌不足に
また、舌の位置と同じく睡眠時の無呼吸に関わってくるのがアデノイド肥大(アデノイド顔貌)、アデノイド増殖症と口蓋扁桃肥大です。アデノイド(咽頭扁桃)とは鼻から喉にかけて存在するリンパ組織の一部です。口蓋扁桃は喉の奥の左右から飛び出して見える膨らみのある粘膜で、一般的に「扁桃腺」と言われているものです。本来これらは、子どもの成長・年齢により肥大していても一緒に小さくなっていくものです。しかし、これらが鼻を介さずポカーンと口が開いた口呼吸により外気に触れさせられると、乾燥やウイルスにより一種のアレルギーのような状態となり肥大が収まらなくなることもあります。そうなると喉を塞いで無呼吸状態を作ってしまい、夜間睡眠障害となり夜中のいびきや落ち着かない寝相などの症状、日中の疲労感、寝起きの悪さとなって現れてきます。
そして「寝る子は育つ」と言うように、イビキをかかないといった良質な小児睡眠がお子さんの体や脳の成長発達に大切なことは明白です。睡眠時の呼吸が止まってしまうと、レム睡眠やノンレム睡眠のリズムを崩してしまう睡眠障害に陥る可能性があり、成長期の大きな障害(成長障害)となるでしょう。
しかし、ご家族の協力のもと、
子供の頃からの口呼吸、口唇、
舌などの使い方、姿勢などの改善で
治すことができることも多くあります。