こんな歯並びは要注意:受け口(反対咬合、下顎前突)

歯並び

受け口
(下の前歯が上の前歯より出ている)
=下顎前突(かがくぜんとつ)

下顎前突(かがくぜんとつ)

下顎前突(かがくぜんとつ)とは、下顎が上顎より前に出すぎた状態もしくは下の前歯が上の前歯より出ている状態のことをいい、本来は上の前歯が下の前歯より前にあります。一般的に「受け口」と呼ばれています。噛み合わせが悪い不正咬合となっている場合が多く、将来的に歯を残せないリスクを背負っています。

下顎前突の原因とは

  • 原因その1

    遺伝的な原因
    下の顎(アゴ)が大きい、または上の顎が小さいなど、骨格性の遺伝が受け口の原因に大きく関わっていることも多いです。TVを見てても、芸能人の中で顎が大きく出ている人は、上の前歯より下の前歯が出ている、この下顎前突に当たります。
  • 原因その2

    上の前歯が内側に向いてしまって
    いるため、受け口に見える

    *

    前歯が反対に傾いてきていることが原因の場合
    上あご歯列において前歯が内側に傾いている状態で、下あごの前歯が外側に傾いている場合にも、骨格のバランスは問題がなくても歯の萌えてきている方向が原因で反対咬合になることがあります。歯性(歯が原因)のものであれば、矯正歯科治療にて早期に反対咬合を改善することで歯並びは良好なものになります。
  • 原因その3

    癖が原因の場合
    子どもは無意識のうちに下の顎を前に突き出す癖があったり、下のあごを前に出して上の前歯、下の前歯で噛もうとする癖があることがあります。また、口呼吸を伴う場合は口が開きっぱなしで舌の位置が不安定になり、下の前歯の裏側を舌で押して結果としてあご全体が前に押しだされてしまうことがあります。
    舌の癖はお口がぽかんと空いている状態(開咬)や、すきっ歯(空隙歯列)を誘発することもあります。さらに舌が上顎についていないと、正しく成長せず上顎歯列が乱れたりして受け口になることもあります。これらのいわゆる悪習癖が原因でだんだんと上の前歯より下の前歯が出ている受け口になっていってしまう場合があります。
    しかし、これらの癖はトレーニング等により改善することができます。今、小児矯正においては歯並びが悪くなる前に改善する予防矯正という考えがありますが、訓練やトレーニングが不可欠です。予防矯正の矯正歯科医院を選ぶ際は、治療方針や矯正方法について確認をしましょう。

下顎前突を放置した場合の将来的な弊害は?

成長と共に受け口がより顕著になっていってしまい簡単には治せにくくなります。

*

受け口は成長に合わせてより顕著になっていきます。下顎の骨は、男の子と女の子で微妙にずれますが、いわゆる思春期のころに、体の成長にあわせて急激に大きく成長する特徴を持っています。機能的にも整った顔貌を手に入れるにはここが大切な時期です。
この下のあごの骨の成長期の前もしくは成長に合わせて、骨格性の反対咬合を改善していないと抜歯を伴ったり、外科矯正治療(顎骨切り手術)・外科的手術となることが一般的です。この外科的矯正治療とは一般的な矯正歯科専門クリニックでは行えず、病院や口腔外科医のもとで骨切り術などの外科手術を伴って顎を後方や前方に動かしたりするものです。
尚、受け口でも顎変形症や顎関節症と診断された場合は、美容外科と違い健康保険適応となります。保険治療として治療費の負担は軽くなりますが、入院などの手間を考えるとやはり大変です。そのため骨格性の反対咬合は乳歯列期や永久歯がが生え揃う前の混合歯列期の子供のあごの成長期間に合わせて、事前に歯列矯正治療をしておくことがとても大きな価値があると言えます。(正中線の偏位が見られる患者様も注意が必要です。)乳歯列期の5歳くらいの年齢から治療開始すると上手くいく傾向にあります。逆に顎骨の成長発育の終わりかけの永久歯が生えそろってからだと、受け口(反対咬合)の子の矯正治療は難しくなってしまいます。

噛む能力の低下

*

臼歯の咬み合わせが悪くなり、食べ物を噛む時に無理な力がかかるようになったり、うまく噛めなかったりします。 またそのため顎の一部分に負担が生じやすく、将来的に奥歯から歯を失うリスクが高くなります。逆にかみ合わせを改善することによりDr.トガリの治療を受けた患者さんからは、「以前より食事がとても食べやすくなって良かった!」と喜ばれたり、矯正治療に満足していただけることが非常に多いです。

発音障害

受け口の場合は特にサ行の発音に影響が出やすく、舌っ足らずなしゃべり方になってしまい人と話すときにもうまく話せなかったりすることがあります。
以前、英会話を習われている人に発音しにくいと聞いたことがあります。

下顎前突はこのような装置を使って治療します

  • リンガルアーチ

    舌側矯正(リンガル矯正)、裏側矯正とも呼ばれ、歯の裏側に矯正装置を付けます。骨格性の反対咬合ではなく、上の前歯が内側へ傾いていることによる反対咬合の場合は、矯正治療でこの歯軸を表側に改善することにより、反対咬合を改善します。

  • 機能的矯正装置

    咬む力を、歯を動かす矯正力に変える装置で、当院では上下が一体の矯正装置です。

  • 拡大床

    特に奥歯の歯列を横方向に広げることによって、全体の歯並びのスペースを確保することが出来るようになります。

  • マウスピース型矯正装置

    マウスピース型の装置を毎日一定時間付けていただく矯正治療法です。お食事の時には自分で装置を外していただき、違和感なく食べることができます。
    当院では透明で目立たないマウスピース型の矯正器具を使った、インビザライン矯正を行っております。ワイヤー(マルチブラケット装置)を歯に付ける表側矯正と違い透明なため、写真を撮っても分からないほどです。
    受け口についても程度に寄りますが、歯が原因の場合はこのマウスピース矯正で対応できることもあります。顎間ゴムといった輪ゴムのよう器具などを併用することもありますが、こちらの矯正治療でもほとんど目立ちません。また、軽度なものであれば、前歯の一部だけの部分矯正治療で治る可能性もあります。

    ※すべての受け口がこれらの治療法によって改善するとは限りません。場合によっては、表側に装置を付けるブラケット矯正やワイヤー矯正を用いる矯正治療を行うこともあります。矯正の治療方法は個人の症例に応じて変更いたします。

下顎前突(受け口)に関するよくある質問

何歳くらいから矯正治療を始めたら良いのですか?
受け口の矯正治療は早期治療がとても価値があり、5歳からの治療が可能です。乳歯列期のうちからマイオブレース矯正治療という取り外しの出来る矯正装置を使ったりします。基本的には成長期に合わせて、あごの発育を矯正装置によって正常に発育させることが出来れば、一番いいかと思います。
一度、矯正の無料相談にお越しいただいたときに、詳しくお話しさせて頂ければと思います。
受け口の矯正治療は見た目以外にも利点はありますか?
受け口の方の場合は、上の前歯と下の前歯のかみ合わせが反対になってしまい、前歯で上手く食べ物が噛み切れないことが多いので、矯正治療後は明らかに前よりも噛みやすくなったと喜んでもらえる人がとても多いです。また、歯並びがきれいになることで、かみ合わせが改善するので奥歯へ掛かる負担が減り、将来的に歯が長持ちするようになります。
どうしようか迷われている方、治療期間や矯正費用等で説明を詳しく聞きたい方、今ご自身の状態、その矯正治療の方法を知りたい方は、無料の矯正相談をしておりますのでお気軽にご相談ください。
ページの先頭へ戻る