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交叉咬合

【 こうさこうごう/クロスバイト 】

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噛み合わせが反対になっている
交叉咬合(クロスバイト)とは、顎がずれて上下歯列のかみ合わせが正常な場合とは反対になっている状態をいいます。成長期に上顎と下顎が左右前後にずれている場合、正常な顎骨の成長を阻害し、いま以上にその状態が悪くなる可能性があります。そのため、かみ合わせのズレだけでなく、顎骨の変形(顎変形症)などを引き起こし、顔の歪み(側方偏位)を生じる可能性がありますので、乳歯列期からできる限り早期の矯正治療が好ましいです。
また、上下顎の歯列が悪いと噛み合わせも悪くなります。奥歯(臼歯部)へ掛かる力の負担が本来よりも大きくなるため、将来的に歯の神経が死んでしまい失活歯となり、長持ちさせることが難しくなります。前歯部の歯列だけが綺麗だと気付くことが遅れがちな症例ですが、将来歯を失わないためには歯周病、歯周炎から歯周組織を守るのと同じくらい対策が必要なものなのです。

原因とは

  • 無意識の癖
    指しゃぶり、舌癖、ほおずえ、爪を噛むなどの悪い癖はありませんか?例えば、ほおづえは顎に偏った負荷をかけるため、かみ合わせのバランスを悪くし、顎の成長に悪影響を与えます。また、口呼吸や舌癖なども舌の定位置を悪くし、上下顎歯列の乱れを起こすだけでなく、顎の変形、ひずみを招き、交叉咬合の原因になります。顎が変形してしまうと、外科矯正治療が必要なケースも出てくるため通常の矯正治療だけでは治すのが難しくなります。

将来的なデメリット

  • 歯並びが悪いために噛みにくくなる

  • 顔が曲がって歪んでしまう

  • 上下のあごの骨がうまく成長しない

  • 顎関節症の原因になりやすい

  • 肩こり、頭痛が起こりやすい

  • 大人になってから治そうと思ったら
    外科手術を伴う矯正治療が必要になってくる場合がある

よくある質問

歯並びが気になる…
お答えします!
  • 交叉咬合の場合は、いつから治療を開始したらいいのですか?
    矯正治療開始時期についてですが、5歳以下の場合は、悪習癖がある場合が多く、この悪い癖をなくすように指導していきます。
    6歳からのいわゆる、乳歯と永久歯が混在している混合歯列期間は、顎の成長に合わせて、コントロールしながら歯並びと上下のあごの関係を治していきます。この時期であれば、抜歯矯正となる可能性も低いことと、顎の成長をコントロールできるため、歯並びの綺麗な良い状態に整えるのに適した時期です。まずは悪習癖を治す必要がある場合も多いので、早めに矯正歯科治療を始められるほうが好ましいです。小さいうちに癖を治しておけば、お口ポカンの状態(開咬)や、すきっ歯(空隙歯列、正中離開)のような他の歯列不正も防ぐことができ、歯列矯正治療も将来的には簡単になっていきます。当院では小児歯科学に基づき、こういったお口の癖を改善する小児矯正を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
  • 交叉咬合は、治療が難しいと聞いたのですがどうなのでしょうか?
    いくつもある不正咬合の中でも、難しい場合が多いとは思います。しかし成長期の子どもの期間であれば、顎の成長に合わせて出来るため、1種類の単独矯正で問題なく出来ることが多いです。
    大人になってからの場合は、歯並びだけでの問題(歯性の叢生歯列)であれば矯正装置で治すことができる場合もありますが、骨格性の場合は外科手術を伴う矯正治療が必要となりますので、リスクも上がり難しくなります。一部だけの部分矯正というよりは、噛み合わせを治すために全体的な矯正が必要になります。そのため交叉咬合と分かった場合は、出来るだけ早期の歯科矯正治療が好ましいのです。
    矯正装置を使う方法には、主にマルチブラケット装置を使ったワイヤー矯正や舌側矯正、透明のマウスピース型の装置を使うマウスピース矯正法があります。マウスピースについては当院ではインビザラインというものを使用していますが、全世界で700万人を超える矯正治療例のある信頼性の高い装置です。透明で目立ちにくく、上下顎前歯に矯正器具があっても他人からはほとんどわかりません。またお食事や歯みがきの時は取り外しが可能です。当院では、矯正の無料相談及びシミュレーションを行っております。治療期間や治療費用等について、お気軽にご相談ください。
  • 指しゃぶりなどが中々治らないのですが矯正治療できますか??
    矯正専門医と矯正担当衛生士が治療法をきちんと説明し、指導していきますのでご安心ください。
    しかしどうしても、家庭での親御さんの協力が大切になってくる治療方法のため、指導したことを実践して、きちんと取り組んでいただく必要があります。
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